11月5日、6日に行われた野良猫譲渡会では、現在確認できる限り20匹ほどの保護猫さんの新しい家族がきまりました。 むさしの地域猫さんと合わせると30匹を越えたのではないかと思われます。
皆様、足を運んで下さって誠にありがとうございました。 また、会場を提供して下さりました日本獣医生命科学大学さま、誠にありがとうございました。
そして、今回は福島警戒区域から決死の覚悟で動物達を救い出しておられる星広志さん率いる星ファミリーの皆さま、お疲れ様でした。 胸が詰まる数々の写真を見るにつけ、御覧になった方々一人一人、様々な思いがわきあがったのではないでしょうか。 福島の警戒区域ではライフラインである水を止めているそうです。 わき水の出る地域以外では、残された生き物たちは生きてゆけないでしょう…。
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今回の譲渡会でも、たくさんの猫さんがゲージの中で我慢しました。
人と猫の出会いには見ていて不思議だなと感じる事がけっこうあります。
例えば、ある別の譲渡会での話しです。 まだあまり人慣れしていない、正直あまり愛嬌もない猫がいました。 会場に入って来た一人の方が、すっとそのゲージに歩みより、「この子が欲しいのですが…」と迷わず言うようなことがあります。 まるで運命の出会いです。
また、自宅でのお見合いシーンなどでも、同様なことがあったりします。 猫を見に来た方が部屋に入ってくると、ゲージのなかから一匹の子猫がハッとしてその人に近づき、ちょこんと頭を下げたりして、まるで、「よろしくお願いします」と挨拶しているようにもみえたりしました。
もちろん気のせいだと思う方も多いと思いますが、里親さん待ちの方は似たような話をされる方が多いです。
そして、今回の譲渡会でも同様に、不思議なことがありました。
まだ保護されたばかりの、人を怖がる猫さんも譲渡会ゲージの中で新しい飼い主さんを待っていました。 まだ野良猫だった思いが消えず、シャーシャー威嚇していましたが、ある女の子、小学一年生くらいでしょうか、が、すっとそのゲージに近づき、中に手を入れて激しく猫を撫ではじめました。 「危ないよ!」と注意する間もなく手を入れてしまったので、周囲はかなり焦って止めに入ったのですが…その、威嚇していた猫さんは、少女に撫でられて、仰向けのゴロゴロ猫に変貌していました。咬む・引掻く気配など微塵もありません。
その後、少女は小さな黒猫の入っているゲージに気づきました。 ボランティアの一人が少女に「この猫さんはね、片目が見えないんだよ」というと、「目は見えなくたっていいの!」と言い、しばらくその黒猫を撫でていました。 この黒猫も人に触らせないほどの猫でしたが、この少女のおかげで誰でも触れる猫になりました。
「目は見えなくたっていいの!」
この少女のように、間髪いれずこう答えてくれるやさしい方々がこの世にいて下さるおかげで、手の悪い子猫も、足の悪い母猫も、この日、新しいお家が決りました。
里親になってくださった皆様、足を運んで下さった皆様、活動にご理解をいただいた方々、みなさま、誠にありがとうございました。
今後も積極的に里親探しにも力をいれて、少しでも幸せな猫たちが増えていくようにしたいと思っております。
ありがとうございました。
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